不登校は、児童・生徒が様々な要因によって登校できない状況を指します。
小学校低学年では分離不安が主な原因ですが、中学年になると友人関係の問題や自己意識の問題など、多様なタイプが見られるようになります。
人より劣っていると思ったり、自信を失っていたり、友人から疎外されていると思ったりといった、本人の意識に主たる原因のあるものもあります。
中学生では無気力な状態に陥る場合もあり、将来への希望を失いがちです。
またバーンアウトが原因である不登校もみられます。それまで優等生であらゆる面で頑張って「良い子」でいたのが、突然わがままになったり子どもがえりをして性格が変わってしまったかのように見える場合もあります。
このような不登校の状態にある子どもたちにとって、教師との信頼関係を築き続けることが非常に重要です。
一度社会的な関係が切れてしまうと、再び築き直すのは大変な難しい作業となるからです。
不登校の背景には、心理的、情緒的、身体的、社会的な要因が複雑に絡み合っています。
初期段階から丁寧に対応し、子どもの状況に合わせて柔軟に支援していくことが求められます。一人一人の子どもの特性を理解し、寄り添い続けることが何より大切なのです。